会員制リゾートクラブとは?

会員制リゾートクラブの入会(購入)を検討している人は参考にして下さい。

        




(1) 会員制リゾートクラブとは?

 一般に入会金と年会費を払う事により、ホテルやリゾートマンション、貸し別荘などが安く利用できるシステムです。
 他にも、テニスやゴルフ、スポーツクラブが安く利用できたり、直営のレストランやラウンジが安く利用できる所もあります。
 会員本人が同行しないと(たとえ家族でも)利用できない所もあれば、会員本人が同行しなくても会員の紹介があれば家族や知人だけで利用できる所もあります。


(2) 入会金は返ってくるの?

 入会金の種類には大きく分けて3種類あると言えるでしょう。

 『純粋な入会金』・・・これは入会手数料(権利金)と言えるもので返ってこない。

 『預託金(預り金)』・・・これは、通常、退会する時に返ってくるお金。 但し、何年間かは据え置きで返済されない期間があるので要注意。 また、母体会社が倒産すると返ってこない可能性は高い。

 『共有制(不動産所有権)』・・・建物を何人かで購入する不動産購入代金で、その権利は不動産登記される。 不動産登記されても自分の所有する建物を優先的に利用する権利があるかどうかは会則による。 一般的に自分の所有する建物でも、いつでも利用できる訳ではない。 母体会社が存続する間は自由に使う権利はないが、母体会社が倒産した時は不動産登記された権利は残る。但し、リゾート施設の場合、土地の価値はほとんどなく、建物も老朽化していると建物の価値もほとんどない場合がある。


(3) 会員制リゾートクラブのメリットは?

 会員制リゾートクラブと言ってもピンからキリまであるので一般論として述べるのは難しいです。
 入会金や年会費を取る以上、各社とも『得な面』をPRしている。その『得な面』は『宿泊料が安い』という場合が多い。 しかし、中には『レベルやサービスを落して安くしている』という所や『利用したい時に予約が取れない』という所もある。

 一時のブームで『雨後の竹の子』のようにできた会員制リゾートクラブの中には、預り金の運用方法も不明瞭で、会社には何の資産もなく、そのまま倒産した所もあるので要注意。 一流経済新聞や雑誌に広告を掲載し、共有制という宣伝文句で会員権を販売しておきながら、実際には共有制の財産は何もなかったという酷い例もある。


(4) 会員制リゾートクラブは得か損か?

 これも非常に難しい質問です。まず、『利用しないと損』と言えます。会員権の値上がりを期待して会員権を購入するのは止めるべきでしょう。 セールスマンは『将来、値上がりする』と誘惑するかも知れないですが、利用する可能性の少ない会員権を買うのは愚かな事です。
 利用できる権利を使い切れば『得』になる場合もあれば、権利を使い切っても『普通のホテルを利用する方が得』という場合もある。その辺は良く検討する必要があるでしょう。
 安い買い物ではないので後悔しない為にも多少の調査費用をかけても事前に調査するのも1つの方法でしょう。 (日本人は情報にお金を払う事を惜しむ人が多いようですが、本当に大事な情報はお金をかけないと得られないかも知れません)


(5) 会員本人が同行しなくても良い所とは?

 別荘やリゾートマンションを個人で所有していたのでは、自分が利用しない間、無駄なので、何人かで不動産を所有して、交代で効率的に利用しようという考え方が共有制によるタイムシェアー利用です。 その考え方からすると、共有制では本人が同行しなくても自分が使う権利を他の人(家族や知人)に利用してもらう事ができて当然でしょう。

 『本人が同行しなくても利用できる』という事を宣伝文句にしておきながら『宿泊する権利は譲渡禁止』という条件がついていたら、これはやや筋の通らない理屈で、慎重に検討する必要があるでしょう。 家族は別として、他人に自分の権利をタダで譲る事は、まず、有り得ない事で、事前事後のお礼であったり、ギフトがわりだったり、有形無形の代償があるのが当然でしょう。
 そういう所は後でリゾート会社からどんな言いがかりをつけられるかわからないので要注意。現実に『宿泊する権利を譲渡すると会員権を利用停止する』と言い出す所もある。

 『会員本人が同行しなくても利用できる』という宣伝文句で会員権を販売しておきながら、後で『第三者だけの利用は、当社が例外的に認めるもの』と態度を急変させる所もある。 『会員の権利』がいつの間にか『当社が例外的に認める』という高飛車な態度に変わってしまっている訳です。
 共有制のリゾートクラブにおける『会員とリゾート会社との関係』は、建物を会員に譲渡した後は、リゾート会社は『建物を管理する会社』になると考えられます。 これはマンション販売後、その管理はマンション所有者による管理組合によって、管理、運営されるのと同じです。
 従って、共有制のリゾートクラブの物件販売後の運営は販売時の契約に基いてリゾート会社が運営し、もし、当初予想できなかった状況や規約改正の際は、所有者(会員)の総意によって解決するべきでしょう。 しかし、リゾート会社の中には独自の判断で運営できると思い上がった考え方をしている所があるので要注意。


(6) 会員制リゾートクラブの危険性は?

 会員制リゾートクラブの危険性は『多額の入会金を前払いする』という所にあるでしょう。 多額の入会金を支払った後で『話しが違う』とわかっても取り返しがつきません。
 セールスマンの『宣伝文句』を鵜呑みにするのも危険で、文書に残す事は当然ですが、会社が倒産してしまえば文書による約束も何の役にも立たいでしょう。 少しでも悪い噂のある所は十分に調査や検討をする必要があるでしょう。

 また、分割払いで会員権を購入する場合も十分に検討する必要があるでしょう。たとえ、大手の信販会社の提携ローンがついていたとしても、会員権が詐欺商品で何の価値もなく、信販会社へのローンの支払いだけが残る事もあります。 『今時、そんな馬鹿な事はないだろう』と思うかも知れませんが、まだまだ日本の法律には不備があり、悪徳業者は存在するし、悪質な手口も野放しの状態です。
 特にアプラス(旧大信販)関係では酷い話があり、その件はこちらで紹介しています。

 名義変更料を、突然、3倍(12万円から36万円)に値上げした所(グリーンフィールドクラブ)もあります。 名義変更料を値上げするとリゾート会社は儲かるでしょうが、利用者にとって何のメリットもないどころか、『会員権を売る際、安い値段でないと売れない』という大きなデメリットとなります。
 中古で会員権を買う人にとっては名義変更料も含めた合計の値段で判断をするので、名義変更料が値上げされると会員権の価値が一気に(24万円も)値下がりしたと言えます。
 名義変更料については会員権購入時の契約書には明記されていないでしょうが、 この様に『金儲け主義』『利用者無視』のリゾート会社があるので、いつまでたっても『会員制リゾートクラブは怪しい所が多い』という評判から脱却できないのでしょう。


(7) 中古会員権は不利か?

 会員権の購入を検討している人には「まず、中古会員権の相場を調べた方が良いでしょう」とアドバイスします。
 中古会員権の相場を調べる主な理由は次の通りです。

・会員権を買っても売る時には、こんな値段でしか売れないという事を認識する。
・新規販売の会員権を買う必要があるのか、今一度、検討する。

 中古会員権を扱っている業者はインターネットで調べれば、いくつも出てきます。 もし、中古会員権を扱っている業者で、今、買おうとしている会員権を扱っている所がなかったら「何らかの事情で売る必要が出てきても売れないだろう」と考えた方が良いでしょう。
 もし、新規販売しているセールスマンに「中古会員権を検討している」と言えば、「新規に買った方が担当が付くので有利」「予約が取りにくい時期でも予約が取れます」と説明するかも知れません。
 しかし、この説明を「鵜呑み」にして良いでしょうか? これは逆に言うと「社内で新規会員と中古会員を区別して対応している」という事で、自ら「公平に運営していない」「会社内でどのようにでも調整できる」「会社が『気に入らない』と思った会員を不利に扱う事ができる」「運営が不透明」となり、「信用できる会社か?」という意味で疑問が残る事になるでしょう。
 また、中古会員権では予約が取りにくいのなら、それを売ろうとしても「不利な中古会員」が良い条件で売れるかどうか、少し考えればわかる事です。

 本来、中古売買で名義が変わった会員というのはリゾート会社にとって「名義変更料を払ってくれたお客様(名義変更と言っても社内名簿を書き替え、案内を送る程度で、実費はせいぜい数千円なのに10万円も20万円も取っている)」でリゾート会社にとって「名義変更しない会員よりも多くのお金を払ってくれたお客様」である筈なのに、もし、中古で会員権を買った会員を不利に扱うとしたら『理屈にあわない対応』と言えるでしょう。

 そもそも「会員制リゾートクラブ(特に共有制の所では)」は、「会員の総意によって運営される」「同じ条件の会員には同じ権利がある」と考えられます。
 所が現実は「リゾート会社の都合で運営されている」という所がほとんどで、利用料や会費についても「リゾート会社の都合で一方的に変更される」という所がほとんどでしょう。

 「会員制」というより「多額の入会金を人質に取られてリゾート会社の言う通りに従うしかない奴隷制」と表現した方が良い所が多いのが実情と言えるでしょう。


(8) どういう所が怪しい?

 熱心なセールスを断っていると、その後、『今回、特別に(縁故会員とかキャンペーンとかの理由をつけて)安く入会できる..』とか言ってきたら、これは最初から『マニュアル通りの営業』の可能性もあるので要注意。 『特別に』という言葉に、つい心が動きそうになりますが、本当に『特別に』かどうかを確かめる必要があるでしょう。

 セールスマンが『今年は当社も業績好調で儲かり、税金で取られるのはもったいないので決算の来月までの期間、特別に安く会員権の買い替えができるプランを用意した』と言ってきた事もあります。 『税金で取られるのが惜しいのなら会員に現金で還元してくれ!』と言いたくなります。

 建物が共有制でも会員以外の一般客の予約を取っている所もあります。会員が利用しない空室を一般客に利用してもらうのは問題はないし、むしろ、それは会員にとっても一般客にとってもメリットになる事でしょうが、 一般客を宿泊させる為に会員が利用できなくなったのでは本末転倒と言えるでしょう。
 『このホテルのxx室はリゾート会社の所有で、その部屋は一般客に利用してもらっている』と説明している所もありますが、実際に、それ以上の一般客を取っていたとしても我々にはわからないでしょう。

 一流雑誌や一流新聞に大きな広告を出しているからと言って信用するのは危険です。反対に、一流新聞に一面広告を出すには多額の広告費が必要で、それだけの宣伝費をかけない売れない会員権とも考えられます。 山一證券や長期信用銀行などの例からも株式の公開や上場も信用できる材料とは言えないでしょう。 怪しい所や詐欺師ほど、美辞麗句を連ねて、相手を信用させようとするものでしょう。


(9) 怪しい所、番外編

 このページを見て連絡をもらった中に、あきれるような会員制リゾートクラブがあったので、その一例を紹介します。

 100万円近くの入会金と2万円程の年会費を払うと、何社かの『本人が同行しなくても利用できるリゾートクラブの宿泊券』をミックスして配布されるという事です。 (それも宿泊券1枚あたりの年会費を計算すると正規に会員権を買うより安いのです)
 どこが怪しいかというと、(1) リゾートクラブによって『月何泊まで』とか『ハイシーズンは抽選』というシステムになっている所があるので、宿泊券だけを持っていても予約できなかったり、予約に混乱が生じる。 (2) 入会金の使い道が不明瞭。(3) 入会金は会社が倒産すると水泡となり、何も保証されない恐れがある。
 年会費を安く設定しているので『得ではないか?』と錯覚しそうになりますが、多額の入会金を払っている事を忘れてはいけません。

 提携ホテルが数多く紹介されていても、提携と言えない関係のホテルも名前を連ねている場合もあります。 直接、提携ホテルに問い合わせたら、『特別な提携はしておらず、旅行代理店として契約している』という返答がありました。 旅行代理店の場合、宿泊料をお客から受け取って後でホテルに支払う事ができるので、例えば、お客から1泊 4,000円を受け取り、ホテルには 7,000円払って、特別な提携関係に見せかける事が可能です。 その差額の 3,000円はどこから出ているかと言えば『入会金を取り崩している』という事です。

 会員制リゾートクラブについては良心的な所を見つけるのは『ワラの山から針を探すようなもの』と考えた方が良いでしょう。 『実際に入会している知人の意見なら信用できる』と考えがちですが、入会者を紹介すると会員にリベートが払われる所が多く、そのリベート欲しさに悪い所を隠して美辞麗句を連ねる恐れがあるので、これも注意する必要あり。


 今後も、このページを利用者の立場に立って、内容に充実させて行きたいと思いますので『怪しい情報』『酷い目にあった情報』などがありましたら、 こちらまで、お寄せ下さい。



会員制リゾートクラブの紹介
クラブ名 プライベートリゾート・エクシブ サンメンバーズ・エグゼクティブ
母体  リゾートトラスト株式会社  リゾートトラスト株式会社
ロケーション 全国展開 13ヶ所
提携施設 10ヶ所
  (サンメンバーズ)
リゾートホテル  10ヶ所
シティホテル    6ヶ所
提携施設(エクシブ)13ヶ所
利用料金 ルームチャージ 10,000円前後
夕食  5,000円より
朝食  1,800円前後
素泊り 3,500円(3,000〜4,000円)
夕食  4,000円より
朝食  1,800円前後
予約方法  予め占有日が決められる。
 交換利用や1ヶ月前から早い者
勝ちのフリー予約の方法もある。
 1年前よりフリー予約。
 エクシブは1ヶ月前より予約。
 予約は早い者勝ち。
利用泊数  タイムシェアーによる年間26泊
利用保証(購入した部屋を26日間
優先利用できる)
ブロンズ(1人1泊1枚必要)
 リゾート・ホテル 30枚
 シティ・ホテル  15枚
システム  共有制
 1部屋を14名で共有する。
 共有制
 1部屋を38名で共有する。
クラブ施設  各施設それぞれに特徴があり、
ヨーロピアンスタイルのホテルで
非常にグレードは高い。
 歴史があるクラブなので、古く
なっている施設もあるがエクシブ
の施設が使えるメリットは大きい。
コメント  サンメンバーズと合わせると全国
17ヶ所にあるホテルが使える。
 庶民的ホテルから高級ホテルまで
バリエーションが楽しめる。
 リゾートホテルに加えて、シティ
ホテル(東京、名古屋、京都、大阪
神戸、鹿児島)も利用でき、出張で
利用する人にとってメリットあり。
募集価格  460万円〜2,500万円前後  240万円(最終募集価格)
中古相場  100万円位から   80万円前後
年会費  68,000円から  43,000円
要注意!  『会員本人が同行しなくても利用可能』という宣伝文句で会員権を販売
しているが、利用権を他人に譲渡しようとすると『利用停止する』と言わ
れる恐れがある。
 その様な問題は『会員権販売時の契約、法律、一般社会通念』という面
から判断するべきで、当事者間の話し合いで解決できなかった場合は裁判
所で解決するべきである。多額の入会金を払って取得した会員権を『利用
停止する』という措置をするには相当の根拠や手続きが必要である筈だが
リゾートトラスト(株)はそれをどの様に認識しているのか多いに疑問。
 一社員が安易に『利用停止する』などと発言するのも社員教育という面
から判断しても『問題のある会社』と言える。多額の入会金を払って取得
した権利を安易に『利用停止する』となど発言するのは『お金を受取って
しまえば、後は勝手』という考え方があるものと推察される。『利用停止
する』と発言した事について謝罪を求めたが何の返答もなく無視された。
その様な会社が長く繁栄すると思えない。
 会員の紹介によるビジター利用ならリスクは少ないが、会員権購入には
大きなリスクを伴うので要注意!



クラブ名 グリーンフィールドクラブ
(GFC)
紀州コンポーネントオーナーズ
システム
母体 グリーンフィールド株式会社 紀州鉄道株式会社
ロケーション 全国展開      8ヶ所
提携施設 ゴルフ場、テニスコート等
全国展開      36ヶ所
利用料金 宿泊施設
 メンバー 1,000円
 ビジター 2,000円
 素泊り  1,700円
 夕食   2,500円より
 朝食   1,500円
予約方法  利用予定日の1年前より予約受付  利用予定日の1ヶ月より予約受付
利用泊数  特に制限はない
 会員本人が同行する必要がある
 平日  24枚
 土日祝 14枚
 特別期間 7枚(1枚1室1泊)
システム  預託制  共有制
 1部屋を15名で共有する。
クラブ施設  貸し別荘やリゾートマンションが
中心で、全自社物件のホテル形式の
施設もある。
 貸し別荘やリゾートマンションが
中心で、旅館、ホテル形式の施設も
ある。新規会員募集をしておらず、
施設も老朽化しつつある。
コメント  施設を利用する際は、会員本人の
同行が必要だが、入会金や年会費は
割安となっている。
 名義変更料を12万円から36万円に
3倍の値上げをしており利用者重視
の運営をしているとは思えない。
 1棟を借り切る場合、周りを気に
せず気楽に利用できる。
 自炊する事により安く利用できる
ので若者やニューファミリー向け。
高度なサービスは望めない。
 多くの施設は一般客も利用可能で
一般客向け施設はまだマシとの事。
募集価格  120万円  500万円
中古相場   40万円前後   15万円前後
年会費  16,000円  72,000円




 このページについてのご意見は、E-mail でお寄せ下さい。

 ・ホームページに戻る

 ・お得な一般のホテルの予約はこちら
 ・『お出かけ日記』はこちら



1997年9月20日より
件目のアクセスです。